はぎの通信 No.179(張本勲さんの「挑戦」から学ぶ)
はぎの通信 No. 179 (R8. 9.14)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
張本勲さんの「挑戦」から学ぶ
(Learning from Isao Harimoto's Spirit of Challenge)
9月9日、プロ野球の張本勲さんが86歳で亡くなったというニュースが飛び込んできました。張本さんは、東映、巨人、ロッテなどで活躍し、通算3085安打、首位打者7回という輝かしい記録を残した、日本プロ野球を代表する打者です。
私の世代にとって、張本さんは「安打製造機」と呼ばれた偉大な選手であると同時に、テレビ番組で「あっぱれ!」や「喝!」という言葉を発する、独特の存在感を持った方でもありました。
しかし、張本さんの人生は、華々しい野球人生だけではありません。5歳の時に広島で被爆し、姉を亡くしています。戦争という大きな苦難を経験しながら、野球の世界で自らの道を切り拓き、誰にも破られないような記録を積み重ねていきました。
私は、そこに張本さんの「挑戦する生き方」を感じます。
人生は、いつも自分の思い通りになるわけではありません。時には、自分の力ではどうにもできない出来事に直面することもあります。それでも、その中で自分にできることを考え、一歩ずつ前に進んでいく。張本さんは、まさにそうした人生を歩まれたのではないでしょうか。
そして、これは私たち中越高校にも通じることだと思います。
私たちは今、「挑戦」を大切にしています。新しいことに挑戦する。これまでの常識にとらわれず、よりよい学校を目指して挑戦する。そして何より、生徒の皆さん一人一人が、自分自身の可能性に挑戦する学校でありたいと考えています。
挑戦には、失敗がつきものです。思うような結果が出ないこともあります。しかし、挑戦しなかったところには、新しい可能性も生まれません。
張本さんが積み重ねた3085本の安打も、一つ一つの打席の積み重ねでした。私たちの挑戦も同じです。大きな目標を掲げることは大切ですが、まずは今日、自分にできる一歩を踏み出す。その一歩が、やがて大きな力になります。
学校も同じです。私たち教職員も、変化を恐れず、新しい教育や新しい学校づくりに挑戦していきます。その姿を生徒の皆さんに見てもらい、「先生たちも挑戦している。自分もやってみよう」と思ってもらえる学校にしたいと思っています。
張本勲さんの訃報に接し、私は改めて思います。人生に与えられた環境を嘆くだけではなく、その中で自分に何ができるのかを考え、前に進むこと。それが人生を切り拓いていく力になるのではないでしょうか。
皆さんも、それぞれの場所で、それぞれの挑戦を続けてください。
私たち中越高校も、皆さんと一緒に挑戦し続けます。
さあ、今日も一歩前へ。
挑め!越高!
以上