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高校時代に体験した悔しさを胸に勉強し続け、指揮者の道へ

小林 雄太 さん 小林 雄太 さん

©︎山口敦

小林 雄太 さん

指揮者

神奈川フィルハーモニー管弦楽団副指揮者、
2021年度 紀尾井ホール室内管弦楽団指揮研修生

普通コース・文系探究/2015年度卒業

東京で指揮者として活躍する卒業生 小林雄太さん。
演奏会で人と人がつながることに
喜びを感じるという小林さんに、
高校時代の思い出や今のお仕事のことなど
お聞きしました。

中越高校に入っていなければ出会えなかった今の自分

「指揮者になる」と決意したのは高校2年生の芸術鑑賞会。「指揮者体験コーナー」という企画があり、プロのオーケストラを指揮させてもらった経験からでした。「正しくやればこうだろう」と指揮をしたところ、結果は大失敗。今まで感じたことのない響きに魅了されたと同時に、なによりも悔しさが残りました。あの経験があったから、これまで勉学に励み続けることができたのだと思います。

中越高校在学時は、吹奏楽部の練習に打ち込んでいました。「その指揮じゃわからない!」と同級生に説教されたのも、良い思い出です。仲間たちと高め合い、ぶつかり合ったあの日々は青春そのものでした。
引退する3年生は、最後の定期演奏会で1人ずつ顧問の名古屋先生からお言葉をいただくのですが、「雄太の指揮者になる夢、応援してるね」と後押ししてくださいました。生意気な生徒だったのですが…温かい先生方、仲間に恵まれ、かけがえのない経験をさせてもらいました。感謝の念が尽きません。

指揮者は、常に勉強しなくてはならない職業です。公演の曲目を勉強することはもちろん、語学や哲学などさまざまなジャンルに精通する必要があると感じております。演奏者、お客さまと音楽を共有できたときは、言葉にできないものがあります。皆さまにも一度、演奏会へ足を運んでいただきたいです。

中越高校に入っていなければ出会えなかった今の自分

©︎岩切等

中学生・高校生の皆さんへのメッセージ

英語科の先生に、「人生で頑張らなきゃいけない時期が必ずある」と言われたことがあります。
「頑張る」ということにはさまざまな意味が含まれると思いますが、学生時代から「一つのことに丁寧に向き合う」という姿勢を持てる人になってほしいです。
急速に変容する時代ですが、何かに取り組むとき、勇気を持って最初の一歩を踏み出してみてください。そして、たくさんの失敗から多くのことを学んでください。社会に出ると、学生時代のような経験はできなくなってしまうかもしれません。怖がらずに、あきらめずに、さまざまなことに挑戦してください!

中学生・高校生の皆さんへのメッセージ

勇気を持って最初の一歩を
踏み出して挑戦してほしい

勇気を持って最初の一歩を踏み出して挑戦してほしい 勇気を持って最初の一歩を踏み出して挑戦してほしい

▲ 左から3番目が小林さん