はぎの通信 No.185(自信を持って、謙虚に挑む)
はぎの通信 No. 185(R8. 11.2)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
自信を持って、謙虚に挑む(Challenge with Confidence and Humility)
「自分を信じる。そして、仲間を信じる。」
試合や大会、コンクールなど、本番の舞台に立つとき、これはとても大切なことです。これまで自分たちが積み重ねてきた努力を信じ、仲間と力を合わせ、「自分たちはできる」と自信を持って挑む。そうした気持ちがなければ、本来の力を十分に発揮することはできません。
しかし、ここで一つ、気をつけなければならないことがあります。それは、「自信」と「うぬぼれ」は違うということです。
「自分たちは強い」「きっと勝てる」と思うことは、決して悪いことではありません。けれども、その気持ちの中に慢心や油断が入り込んでしまうと、思うような結果はついてこなくなります。「これくらいなら大丈夫だろう」「相手には負けないだろう」と少しでも気を抜けば、その一瞬の隙が大きな差になることがあります。どれほど実力のあるチームでも、初戦で敗れてしまうことは十分にあり得るのです。
だからこそ、日々の地道な努力が大切です。
目立つ練習だけが努力ではありません。基礎を繰り返すこと、苦手なことから逃げないこと、当たり前のことを当たり前に続けること。そうした一つ一つの積み重ねが、本番で自分を支えてくれます。そして、その努力を支えるのが「謙虚さ」です。
相手をリスペクトする。仲間をリスペクトする。指導してくれる人や、応援してくれる人、支えてくれる人への感謝を忘れない。相手の強さを認め、その上で自分たちの力を出し切る。私は、それが本当の意味で「強い」ということではないかと思います。
そして、もう一つ大切なのは、常に具体的な課題や目標を持つことです。
「頑張ろう」「勝ちたい」だけでは、なかなか成長にはつながりません。「次の大会までに何を改善するのか」「自分には何が足りないのか」「チームとして何を伸ばすのか」。そうした課題を具体的にし、一日一日の取り組みに落とし込んでいくことです。
思うようにいかない日もあるでしょう。努力しても結果が出ないこともあります。それでも、途中でやめない。すぐにあきらめない。昨日より今日、今日より明日へと、少しずつでも前に進んでいく。その姿勢が、最後には大きな力になります。
「自分を信じる。でも、自分たちだけが強いと思わない。」
「仲間を信じる。そして、相手をリスペクトする。」
自信と謙虚さ。この二つを胸に、目の前の試合、大会、コンクール、そして一人一人の挑戦に、堂々と立ち向かってほしいと思います。
越高生の皆さん。自分を信じ、仲間を信じ、そして地道な努力を信じてください。焦らず、驕らず、あきらめず。今日の一歩を、明日の成長につなげていきましょう。
以上