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2026.04.13 校長ブログ

はぎの通信 No.163(令和8年度 中越学園中越高等学校入学式 校長 式辞)

 

はぎの通信 No.163  (R8. 4.13)

中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)

 

令和8年度 中越学園中越高等学校入学式

校長 式辞(Entrance Ceremony Address

 

 先週(4月6日)、425名の新入生を迎えての入学式を無事終えました。お陰様で、今年度も定員を超える、しかも3クラス増という形で多くの新入生を迎えることができました。皆、少し緊張の面持ちながら、立派に式に臨んでくれました。新入生の皆さん、中越高校へようこそ!心から歓迎いたします!

 

 今日のブログでは、その入学式での私の式辞を文字にして紹介します。よろしければお読みください。

 

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式 辞

 

 思いがけない二月の大雪を経験した冬が過ぎ、今まさにここ長岡にも春の息吹が感じられる今日この頃、本日ここに、御来賓として、学校法人中越学園理事長の村山光博(むらやま・みつひろ)様を始めとする、各位の皆さまの御臨席を頂き、令和八年度、学校法人中越学園中越高等学校入学式を挙行できますことは、私達教職員にとりましても大きな喜びであり、ご参席いただきました御来賓の皆様並びに保護者の皆様に対しまして心から御礼を申し上げます。

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんの入学を心より歓迎いたします。

 さて、本校は、今年創立百二十一年を迎える歴史と伝統ある学校です。卒業生も三万五千人を超え、諸先輩方は各界においてその中枢及びリーダーとして活躍しておられます。本校の創立は明治三十八年(1905年)、当時小学校の校長であった齋藤由松(さいとう・よしまつ)先生が、生徒の女子師範学校への入学の困難さを見て、「自己の信ずる教育をするためには、自分の学校を持たねばならぬ」と、三十六歳にして校長を退職し、自ら「齋藤女学館」を設立しました。当初は、女子師範学校および高等女学校への入学希望者、さらに小学校教員検定受験者の予備教育を行う学校でした。本校の建学の精神は、この未来の子供たちを教育する地域のリーダーたる女性の先生の育成でありました。今現在では、私たちはこの建学の精神に基づいてさらにそれを広げ、高い志と夢を持って地域や日本、あるいは世界で活躍する人材やリーダーの育成を本校の教育の根本方針としております。

 現在の中越高等学校は、さらに次の三つのことを学校の教育理念として掲げています。一つ目は校訓です。その学校の教育の「背骨」となるものです。その本校の校訓は「質実剛健」。かざりけがなく、まじめで、強く、しっかりしていることです。二つ目は本校の校風、その学校の特徴を表すスクールカラーです。それは、「進取の精神」。過去にこだわらず、自ら意欲的に新しいことにチャレンジすることです。校風にはもう一つあって、それは「文武一如」(ぶんぶいちにょ)。文も武も根源においては一つである、具体的には学業と部活動、どちらも等しく大切にするということです。そして、最後の三つ目は本校の教育精神です。それは、まさに今このステージの私の頭上に掲げられている言葉「明るく 進取の精神、『若き今日 眉上げん』」であり、本校の恒久的なスクール・スローガンでもあります。この「眉上げん」は、本校の校歌の第一番の歌詞の一節(いっせつ)で、「顔を上げ、大空を見上げて、大きな希望を持って前に進もう」という意味です。

 今日は入学式。この中越高等学校の生徒として第一歩を踏み出す日です。その最初のスタートにあたり、本校の生徒として成長していく上で、ぜひ胸に刻んでおいていただきたいこととしてお話しいたしました。

 さて、皆さんは今日、本校・中越高校の生徒として新たな一歩を踏み出しました。この中越高校での三年間は、これまでとは比べものにならないほど多くの出会いと経験に満ちたものになるでしょう。そのスタートにあたり、ぜひ心に留めてほしい言葉があります。

 それは、今年2月に開催されたミラノ・コルティナオリンピックにおいて、テレビで解説をしていらした女子カーリング選手でロコ・ソラーレ所属、2022年北京オリンピック銀メダリストの吉田 知那美 (よしだ ・ちなみ)さんの、次の言葉です。「チャレンジすることが心のアドバンテージ。」繰り返します。「チャレンジすることが心のアドバンテージ。」――私はこの言葉に、大きな意味が込められていると感じました。

 競技の世界では、結果がすべてのように思われがちです。しかし、実際には、挑戦しようとする気持ちそのものが、すでに他者に対する大きな優位性、すなわち「心のアドバンテージ」になるのです。失敗を恐れて一歩を踏み出さない人と、たとえ不安があっても一歩を踏み出す人。その差は、時間とともに大きく広がっていきます。

そして、毎年私が校長として掲げる本校の今年のスクールスローガンは「挑め!越高!」です。「挑む」とは、まさにこの「チャレンジすること」です。この言葉には、皆さん一人ひとりに「現状に満足することなく、自らの可能性に挑戦し続けてほしい」という願いが込められています。

 高校生活では、学習はもちろんのこと、部活動や学校行事、人との関わりなど、さまざまな場面で新しい挑戦の機会が訪れます。時には、うまくいかないことや、自信を失いそうになることもあるでしょう。しかし、そのようなときこそ、どうか思い出してください。「チャレンジすることが心のアドバンテージ」であるということを。

挑戦する人だけが、見える景色があります。挑戦する人だけが、味わえる達成感があります。そして何より、挑戦する人だけが、自分自身の成長を実感することができるのです。

どうか失敗を恐れないでください。むしろ失敗は、挑戦した証です。挑戦しなければ、失敗もありませんが、同時に成長もありません。小さな一歩でも構いません。昨日の自分を少しでも超えようとする、その積み重ねが、やがて大きな自信となっていきます。

 「挑め!越高!」――この言葉を胸に、皆さんにはぜひ、自らの可能性に挑み続ける三年間を送ってほしいと思います。そして、その言葉を胸に、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。その先には、きっと充実した、かけがえのない高校生活が待っています。

 皆さんのこれからの歩みに、大いなる期待を寄せて、はなむけの言葉としてお話をいたしました。

 結びに、保護者・ご家族の皆様に申し上げます。本日はお子様のご入学誠におめでとうございます。高等学校は人生の方向を決定する大事な時期であり、悩み苦しみも大きい時期でもあります。私達教職員は、お子様が自らの生きる道を自らが切り開いていけるよう全力を尽くして参りますが、生徒の成長は学校教育のみで図れるものではありません。まず、ご家庭での基本的生活習慣が確立され、そして、家庭・学校との相互の理解・信頼があってこそ達成されるものであります。連携を密にして取り組んでいくことが重要と思います。どうぞ、学校の方針をご理解いただき、格別のご支援とご協力を賜りたいと存じます。新入生の皆さんが、本校での生活で自らを磨き、輝き、大きく成長することを心から祈念して、式辞といたします。

 

令和八年四月六日

                               学校法人中越学園

中越高等学校長

                                   萩 野 俊 哉

 

以上