はぎの通信 No.159(和7年度 中越学園中越高等学校卒業式 校長 式辞)
はぎの通信 No.159 (R7. 3.9)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
令和7年度 中越学園中越高等学校卒業式
校長 式辞(Graduation Ceremony Speech)
先週3月3日は本校の卒業式でした。お陰様で、331名の卒業生を無事に送り出すことができました。卒業生の皆さん、ご卒業改めておめでとうございます。そして、関係各位の皆様、大変ありがとうございました。
さて、今日のブログでは、その卒業式での私の式辞を文字にして紹介します。よろしければお読みください。
式 辞
二月中の大雪を経て、厳しい冬もそろそろ終わりを迎え、ここ長岡の街にも少しずつ春の息吹が感じられるこの佳き日に、卒業証書授与式を挙行できますことは、私たち教職員にとりましても、この上ない喜びであります。
本日、このように穏やかな気持ちで卒業生の皆さんを送り出せることを、心からありがたく思っています。
ご多用中ご臨席賜りました、学校法人中越学園理事長・村山光博様をはじめとするご来賓各位の皆さまに、まずもって深く感謝申し上げます。
また、誰よりもこの日を待ち望んでおられた保護者の皆様、ご家族の皆様に、心よりお祝い申し上げますとともに、これまで本校の教育活動に寄せていただいた温かいご支援とご協力に、改めて厚く御礼申し上げます。
さて、先ほど卒業証書を授与いたしました三百三十一名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さん一人ひとりの表情からは、達成感や安堵、そしてこれから始まる新しい人生への期待と、ほんの少しの不安が入り混じった、何とも言えない輝きが感じられます。いろいろな思い出を胸に、本校からの「巣立ち」を迎えた皆さんの未来に、心より幸多からんことを願っています。
在学中、皆さんは多くの喜びや楽しさを味わうと同時に、思うようにいかないことや、努力しても結果が出ないもどかしさ、時には自分自身と向き合わざるを得ない困難にも直面してきました。
しかし、その一つ一つから目をそらさず、仲間と支え合いながら乗り越えてきた経験こそが、今日という日につながっています。この式典後、皆さんが手にする卒業証書は、単なる紙一枚ではありません。それは、皆さんが積み重ねてきた時間と努力、そして成長の確かな証なのです。卒業という目標を達成した誇りと自信を胸に刻み、また同時に日夜を問わず、温かい愛情をもって励まし支えてこられました保護者・ご家族や先生方、さらには地域の方々を含め、日頃より物心共に熱いご支援や励ましをいただいております同窓会や後援会を始めとする多くの方々にも思いをいたし、感謝の気持ちを忘れることなく、一層の精進を積み重ねるよう期待してやみません。
さて、卒業生の皆さん。皆さんがここ中越高等学校で過ごした三年間のうち、特にこの一年は、本校にとっても、まさに記憶と記録に残る一年でした。
昨年、本校は創立百二十周年という大きな節目を迎え、記念式典をはじめとするさまざまな記念事業を、無事に、そして意義深く終えることができました。百二十年という長い歴史は、多くの先輩方の挑戦と努力の積み重ねによって築かれてきたものです。その歴史を振り返り、誇りを持つと同時に、次の時代へと何を受け渡していくのかを、学校全体で考える一年でもありました。
また、部活動においても、目覚ましい成果が続きました。夏の全国高等学校野球選手権大会への出場、全国高校駅伝、いわゆる都大路への二年連続出場、さらには全国写真甲子園における写真部の全国優勝。
これらは決して偶然の結果ではありません。日々の地道な練習、仲間を信じ抜く心、そして最後まであきらめない姿勢が結実したものです。その姿は、多くの人に勇気と感動を与えてくれました。
さらに、日米両国で野球殿堂入りを果たされたイチローさんを本校にお迎えし、直接言葉を交わし、同じ時間と空間を共有できたことも、忘れがたい出来事でした。あこがれの存在が語る言葉の重み、本物が積み重ねてきた覚悟と姿勢を肌で感じたことは、皆さん一人ひとりの心の中に、これから先も消えることのない指針を残してくれたはずです。
これら数々の大きな行事や挑戦を、見事に成し遂げることができたのは、決して教職員や指導者だけの力ではありません。その先頭に立ち、学校を引っ張り、後輩たちに中越高校生としてあるべき姿を背中で示してくれたのは、まさに今日ここにいる卒業生の皆さんです。
皆さんの姿勢、皆さんの言動、そして「本気」が、学校全体の空気をつくり、次へとつながる確かな流れを生み出しました。そのことを、校長として、私は本当にうれしく、また、誇りに思っています。
今、皆さんはいよいよこの母校である中越高等学校を立派に巣立とうとしています。皆さんの前には、これから数えきれないほどたくさんの知らないことや経験したことのないこと、すなわち「未知」の物事が待ち受けています。不安もあるでしょう。心が折れそうになることもあるかもしれません。しかし、未知は決して暗闇だけではありません。痛みを伴いながらも、そこには必ず希望があります。今日まで積み重ねてきた日常を信じ、勇気をもって次の一歩を踏み出してください。
「攻める」ということ。「愛する」ということ。そして、本校・越高の卒業生としてプライドを持ち続けるということ。この3つのことをしっかりと心に留めて、果敢に未来を切り拓いていっていただきたいと切に思います。
さて、保護者の皆様やご家族の皆様には色々なご心配やご苦労があったかと思いますが、こうして卒業の日を迎えた姿に感慨もひとしおのことと存じます。誠におめでとうございます。これから卒業生の進む道には、大小様々な厳しい試練が待ち受けていると思います。そんな試練に果敢に立ち向かうとき、 子どもや家族の幸せを願う心は、大きな励ましとなるに違いありません。卒業したとはいえ、社会的にはまだまだ経験が足りません。人生の先輩として子どもたちを温かく見守ってください。
結びに、卒業生の皆さん、いよいよ本校を巣立つときが来ました。明るく、進取の精神、「若き今日 眉上げん」。本校校歌の第一番の歌詞の一節です。さあ、眉上げん! 今こそ顔を上げ、大空を見上げて、大きな希望を持って前に進みましょう。そして、「越高 ファイト! もう一歩その先へ!」恐れずに前に進みましょう。社会は必ず皆さんの活躍を必要としています。どうか皆さん、とまらない越高愛を胸に秘め、健康に十分留意され、この我らの学び舎、我らの中越高等学校で身につけた精神で、たゆまぬ前進を続けてください。それでは、希望に満ちた旅立ちの日に当たり、この学び舎を巣立ちゆく皆さんの前途に幸多からんことを心から祈念して、皆さんと同じく越高愛がとまらない校長萩野よりの式辞といたします。
令和八年三月三日
学校法人中越学園
中越高等学校長
萩野 俊哉
以上