はぎの通信 No.158(旅立ちの日に寄せて――卒業生へ、そして在校生へ)
はぎの通信 No. 158 (R8. 3.2)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
旅立ちの日に寄せて――卒業生へ、そして在校生へ
(Message for the day of departure: To graduates and current students)
明日、3月3日、本校の卒業式を挙行いたします。今年もまた、静かな、しかし凛とした空気の中で、皆さん一人ひとりの門出を心から祝福したいと思います。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。三年前、皆さんはそれぞれの思いを胸にこの中越高校の門をくぐりました。期待と不安が入り混じった春の日を、私は今も思い出します。この学び舎で、皆さんは勉学に励み、部活動に汗を流し、友と語り合い、時に悩み、時に立ち止まりながらも、確実に成長してきました。その歩みは決して平坦ではなかったはずです。しかし、だからこそ今日という日が、これほど尊いのです。
これから皆さんは、それぞれの進路へと進みます。大学や専門学校で学びを深める人、社会に出て新たな責任を担う人。その道は違っても、皆さんに共通しているのは、「自ら選び、自ら歩む」ということです。どうか、自分の選択に誇りを持ってください。そして、困難に直面したときには、高校時代に努力を重ねた自分を思い出してください。皆さんは、決して弱くありません。挑戦する勇気と、やり抜く力をすでに身につけています。
人生は順風満帆なときばかりではありません。しかし、逆風の中でこそ、人は大きく育ちます。失敗を恐れず、一歩を踏み出すこと。人との出会いを大切にすること。そして、自分の良心に正直であること。その三つを、私ははなむけの言葉として贈ります。皆さんが社会の中で信頼され、必要とされる存在へと成長していくことを、心から願っています。
さて、在校生の皆さん。明日は、皆さんの先輩が巣立っていきます。皆さんはその背中を、どのような思いで見送るでしょうか。先輩たちが築いてきた伝統や校風は、これから皆さんが受け継ぎ、さらに発展させていくものです。学校は、与えられるものではなく、自分たちで創り上げていくものです。
一年後、二年後、その舞台に立つのは皆さんです。今この瞬間の努力が、未来の自分をつくります。日々の授業、部活動、友人との関わり、その一つひとつを大切にしてください。皆さんには無限の可能性があります。自分の可能性を、自分で狭めないでください。
卒業生の皆さんの前途に幸多からんことを。そして在校生の皆さんが、次の時代の中越高校を力強く築いていくことを信じています。春は別れの季節であると同時に、新たな始まりの季節でもあります。それぞれの春が、希望に満ちたものでありますように。
以上