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2026.02.16 校長ブログ

はぎの通信 No.156(メモがくれる、もう一つの時間)

 

はぎの通信 No. 156  (R8. 2.16)

 

中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)

 

メモがくれる、もう一つの時間(Notes give us another moment

 

 皆さんは、ふとした瞬間に「これは忘れたくないな」「あとで考え直したいな」と思うことはありませんか。私は、そんなときによくスマートフォンのメモ機能を使います。思いついた言葉や、心に引っかかった出来事、授業や行事を見て感じたことを、短い一文でもいいので書き留めておくのです。

 

 正直に言えば、その場では「とりあえず残しておこう」という軽い気持ちのことも多いです。忙しい毎日の中で、じっくり考える時間はなかなか取れません。だからこそ、思考の“かけら”をメモとして預けておく、そんな感覚かもしれません。

 

 面白いのは、しばらく時間がたってから、そのメモを読み返したときです。「ああ、あのときこんなことを考えていたのか」と思うこともあれば、「今の自分なら、少し違う見方をするな」と感じることもあります。同じ言葉なのに、読む自分が変わることで、新しい気づきが生まれるのです。

 

 メモは、過去の自分からの手紙のようなものだと思います。当時の自分の考えや迷い、期待が、そこにはそのまま残っています。それを今の自分が受け取り、問い直す。そうすることで、自分自身を振り返り、少し成長した自分に気づくこともあります。

 

 実は、この「校長通信」も、そんなメモをもとに書かれることがあります。日々、校内を歩きながら見た皆さんの姿、何気ない一言、行事の一場面。それらをメモに残し、後で読み返しながら、「今、生徒の皆さんに何を伝えたいのだろう」と考えています。

 

 皆さんにも、ぜひおすすめしたい習慣があります。それは、完璧な文章でなくていいから、自分の考えや感じたことを残してみることです。スマホのメモでも、ノートの片隅でも構いません。大切なのは、「今の自分」をそのまま記録することです。

 

 後になって振り返ったとき、そこにはきっと、新しい発見があります。そして、その気づきが、次の一歩を考えるヒントになるはずです。日々の小さなメモが、皆さんの未来につながる大切な時間になることを願っています。

 

以上