ニュース ニュース

ニュース

TOP > ニュース一覧 > 校長ブログ > はぎの通信 No.146(地域の福祉会様との交流)
2025.11.25 校長ブログ

はぎの通信 No.146(地域の福祉会様との交流)

 

はぎの通信 No. 146  (R7. 11.25)

 

中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)

 

地域の福祉会様との交流(Interaction with local welfare organizations

 

 皆さんは、毎日の学校生活の中で多くの人と関わりながら成長しています。その関わりの中で、私が皆さんにぜひ大切にしてほしいと願っているのが、「自分を大切にしつつ、相手を思いやり、互いをリスペクトする」という姿勢です。

 

 先日、とはいっても野球の甲子園大会出場の前の話ですが、本校の部活動生徒と地域の福祉会の皆さまとの温かい交流会が行われました。その中心となったのは、野球部による春・夏の県大会優勝、そして夏の甲子園出場の報告です。福祉会の皆さまは、手作りのお祝いボードや応援グッズ、そして心のこもった寄付を届けてくださいました。後から、その福祉会の関係者の方からお話を聞いたのですが、生徒たちはそれらを受け取ると、何度も頭を下げながら、「応援が本当に励みになりました」と感謝を述べていたそうです。

 

 以下も聞いたお話ですが、交流会の中で、特に心に残ったのは、野球部が贈った「唄のプレゼント」だったそうです。応援への感謝を込めた歌声が会場に響き、参加者の皆さまが優しく頷きながら聴いていた姿は、まさに心と心がつながる瞬間であったことでしょう。その後、優勝メダルを手に取っていただき、間近で輝きを確かめてもらう時間がありました。生徒たちは一人ひとりに丁寧に声をかけ、福祉会の皆さまは笑顔でそれに応えておられたそうです。そして最後には、会場全体がひとつになったような、圧巻の集合写真。「あの温かい光景は、今も忘れられない」とおっしゃっていました。

 

 別の日には、吹奏楽部と野球部のコラボによる野球応援の演奏が披露されました。地域の参加者の方々からは「まるで熱い甲子園のようでした」と感想が上がるほどの迫力に包まれたそうです。福祉会の皆さまはリズムに合わせて手拍子をしたり、一緒に手を振ったりしながら、若いエネルギーを存分に感じておられたそうです。

 

 ここには、「自分を大切にしつつ、相手を思いやる」という姿勢が随所に表れています。生徒の皆さんは堂々と自分の成果を伝えつつ、地域の方々への感謝や敬意を忘れない。福祉会の皆さまも、皆さんの努力を心から受け止め、温かい励ましを返してくださる。お互いが相手を尊重し合うからこそ、このように心豊かな交流が生まれるのです。

 

 これからの社会では、多様な人々と協力し、新しい価値を生み出す力が求められます。その力の基盤となるのが、まさにこの「リスペクト」の姿勢です。今回の交流会で皆さんが見せてくれた態度は、中越高校の誇りであり、未来への希望でもあります。

 

 どうか皆さん、日常の中でもこの姿勢を大切にし、優しさと誇りを持って歩んでください。皆さんの成長を私は心から楽しみにしています。

 

以上