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2025.10.21 校長ブログ

はぎの通信 No.141(本校創立120周年記念式典を終えて)

 

はぎの通信 No. 141  (R7. 10.21)

 

中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)

 

本校創立120周年記念式典を終えて

After the 120th anniversary ceremony of our school

 

 本校はこのたび、創立120周年記念式典を盛大に執り行うことができました。ご臨席くださったご来賓の皆様、旧職員の先生方、同窓生、保護者の皆様、そして日頃から温かくご支援くださっている地域の方々に、心より厚く御礼申し上げます。

 

 中越高校の歩みは、明治38年、当時小学校長であった斎藤由松先生が「自ら信じる教育を行うためには、自分の学校を持たねばならない」との信念をもって、市内長町に「斎藤女学館」を設立したことに始まります。進学の道が限られていた時代に、学びたいと願う若者へ門戸を開いた精神は、今に続く建学の理念です。

 

 その後、大正から昭和にかけて校名や学科を変えながら発展を重ねました。戦時下には鋳物業界の第一人者・品川英三氏が「非常時であっても教育が第一」との思いで学校を守り抜かれました。その姿勢は「米百俵」の精神を体現するものであり、現在も本校の礎となっています。昭和23年には新制高等学校として再出発し、昭和31年に男女共学の「中越高等学校」となりました。以来、悠久山・新保両校舎の整備や統合、記念事業を経ながら「越高」の名で地域に親しまれ、3万5千人を超える卒業生を世に送り出してきました。卒業生は地域や全国、さらには世界の舞台で「中越魂」を発揮し、社会に大きく貢献しています。

 

 その伝統を象徴するのが、校章に込められた「知育・徳育・体育」、校風「進取の精神」「文武一如」、そして校訓「質実剛健」です。これらは120年を経た今も変わらず生き続け、次の時代へと受け継がれています。

 

 今回の式典では、私たちの母校を支えてきた「止まらぬ越高愛」を改めて胸に刻みました。同時に、生徒の皆さんには「つなぐ越高プライド」を合言葉に、未来へ向けて新たな一歩を踏み出すことを呼びかけました。さらにもう一つのキーワードは「攻める越高」です。受け身ではなく、自ら考え挑戦する姿勢を大切にし、失敗を恐れず果敢に未来を切り拓いてほしい、という願いを込めています。

 

 社会は急速に変化し、予測困難な時代が到来しています。だからこそ、生徒の皆さんには知識や技能だけでなく、自ら学び、行動し、創造する力、そして仲間や地域を思いやる心を養ってほしいと願います。その姿こそが、次の時代を担う越高生の誇りとなるはずです。

 

 最後に、創立以来、本校を支えてくださった先人の皆様、地域の皆様、卒業生、保護者の皆様、その他関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。これからも「止まらぬ越高愛」「つなぐ越高プライド」「攻める越高」の精神を胸に、新たな歴史を築いてまいります。

 

以上