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2025.09.09 校長ブログ

はぎの通信 No.135(創立120周年記念文化祭(越友祭))

 

はぎの通信 No. 135  (R7. 9.9)

 

中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)

 

創立120周年記念文化祭(越友祭)

120th Anniversary Cultural Festival (Etsuyu Festival)

 

 先週の金曜日(5日)と土曜日(6日)は本校の文化祭である「越友祭」でした。今年は本校創立120周年ということで、ひとつの節目を記念する文化祭となりました。創立以来の120年の「120」という数字をキーワードに、たとえば、ご来場のお客さまをまずお迎えする玄関前には120個の風鈴を用意してその中をくぐっていただき、おもてなしの気持ちを表しました。その他にも各催し物や展示を含めさまざまなところでそのキーワードを使った工夫がありました。まず、その発想や工夫、そして、それらをきちんと実行したことがすばらしい。そして、感謝です。ありがとうございます。

 

 また、今回は例年以上に多くの方々にご来場いただき、校内は笑顔と歓声に包まれた2日間となりました。そのことを通して私が強く感じたことがあります。それは、本校・中越高校(越高)は地域の方々を中心とした皆さまから本当に支えられ、愛されている学校なんだなということ。そして、今、その越高にいる私たちもこの中越高校がもちろん大好きで、愛しているのだということです。まさにこの「越高愛がとまらない!」(一昨年のスクールスローガンでしたね!)という思いが、これまでの本校120年の歴史と伝統を支え、また、これからの本校の50年、100年先、そしてさらにその先の未来を形づくっていくのだと強く思いました(ということで、今年の閉会式の校長講評・挨拶では毎年恒例の校長によるビートルズナンバーのアカペラで、「愛こそはすべて(All You Need Is Love)」を歌いました)。

 

 120年という年月は、学校にとって決して短いものではありません。創立当初の明治の時代から令和のいまに至るまで、本校は数えきれないほど多くの若者を送り出してきました。その積み重ねが、いま私たちが当たり前のように過ごしている日常を形づくっているのだと思うと、あらためて学校の歴史の重みを感じます。文化祭は毎年行われる行事ですが、120周年という節目にあたる今年の文化祭は、過去と現在、そして未来をつなぐ大きな意味を持っていました。

 

 文化祭の主役はやはり生徒の皆さんです。各クラスや部活動がアイデアを持ち寄り、限られた時間の中で試行錯誤を重ねて作り上げた企画や発表は、どれも生き生きとした魅力にあふれていました。「グルメ」(模擬店)の呼び込みの声に誘われて多くの来場者が集まり、ステージではダンスや自作の映画や演劇、音楽に大きな拍手が送られました。展示室等となった各教室では生徒たちの工夫に感心したり、写真に収めたりする姿が見られました。どの場面にも、真剣さと楽しさが同居する独特の雰囲気があり、見ている私自身も心が温かくなりました。

 

 印象的だったのは、生徒の皆さん同士の助け合いの姿です。重い看板を運ぶとき、調理器具の準備に追われるとき、音響や照明の調整で手間取るとき、仲間が困っていると自然に誰かが手を差し伸べる。その積み重ねが、文化祭という大きな舞台を支えていたのだと思います。一人では到底できないことを、仲間と力を合わせればやり遂げられる。その実感を得られた生徒の皆さんは少なくないでしょう。

 

 また、嬉しかったのは、今回も地域の方々から「若い人たちの元気をもらった」「地元の学校が盛り上がっているのを見ると嬉しい」といった声をいただきました。先述しましたが、学校は地域に支えられ、地域に愛されてこそ存在できるものです。今回の文化祭を通して、生徒の皆さんも改めて自分たちが地域の大きな期待に包まれていることを感じたのではないでしょうか。

 

 最後に、今回の文化祭に関わってくださったすべての皆さまに、改めて心より感謝申し上げます。準備や運営に力を尽くしてくれた生徒の皆さん、陰で支えてくださった保護者の皆さま、足を運んでくださった卒業生や地域の方々、そして共に歩んでくれた教職員。その一人ひとりの力があってこそ、今回の成功があったことを強調したいと思います。120周年という節目を迎えた本校は、これからも未来へ向けて歩み続けます。生徒一人ひとりが大きく羽ばたき、社会で輝く存在となるよう、教職員一同、力を尽くしてまいります。今後とも、変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

以上