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2025.07.07 校長ブログ

はぎの通信 No.128(ニーズは創り出される)

 

はぎの通信 No.128 (R7. 7.7)

 

中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)

 

ニーズは創り出される(Needs are created

 

 今日は令和7年、7月7日。数字の7が三つ並ぶ日ですね。何かいいことが起きるかも...。

 

 さて、先日テレビを見ていたら、新潟県のある有名なものづくりの会社の前社長が、「世界を動かすのはテクノロジーである」というようなことをおっしゃっていました。そのことばを聞いて、またその番組を見ていて、ふと思いました。それは「ニーズがあるからテクノロジーを駆使してそのニーズに応えようとするのではなく、テクノロジーそのものが新しいニーズを創り上げていく」ということです。

 

 確かに、「こんなものがあったらいいな」「こんなことができたらいいな」というニーズをもとに調査・研究・開発を進め、テクノロジーを駆使してそのようなニーズに応え、課題を解決していくこともあるでしょう。一方、あるテクノロジーが用いられてひとつの形になった時、「それは実はこんなことができるんです」と紹介され、周知されることで、「なるほどそうであれば、もう〇〇のようなことはしなくていいのだ。言われてみれば今までは何と不便だったことか!これからはうんと便利になるなあ。ありがたい!」ということになったり、あるいは、「なるほどそうであれば、楽しいことになるなあ。楽しみが増えた!」ということもあるでしょう。

 

 たとえば、具体的には、私たちの持っている「スマホ」。これなどはいい例で、最先端のテクノロジーが使われることでスマホのような「モノ」が誕生し、そのお陰で、それが発明される前までには気付くことなく当たり前のように受け入れてきた不便さが解消されたり、それこそスマホのお陰て今まで考えもつかなかったようなゲームなどの楽しみを享受できるようになっています。たとえば、今私たちが便利だと思って使っている“LINE”などのSNSや、楽しく利用している動画などは一昔前などは考えもつかなかったことです。

 

 このようにして、テクノロジーによってニーズは開拓され、そして、その結果また新しいニーズが掘り起こされ、それに伴ってさらにテクノロジーが進化していく。そして、その進化したテクノロジーが、さらにまた新たなニーズを創り出していく...ということなのです。

 

 そこにはもちろん「経済」ということが巻き込まれます。市場を巡ってお金が動きます。人間の「欲」もうごめきます。その結果、さまざまな社会的問題も起きてきます。そして、教育というカテゴリーも、必然的にそれらに関わっていかざるを得ません。

 

 今日は少しマジメに世の中のことを考えてみました。

以上