はぎの通信 No.119(ひたむきにがんばる)
はぎの通信 No.119 (R7. 5.7)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
ひたむきにがんばる(Work hard with all your heart)
ひたむきさが報われる社会であってほしい。いつもそう思っています。そして、ひたむきにがんばれば報われるということを教えるのが教育だとも思っています。
しかし、それをすべて打ち砕くのが戦争や災害です。
悲しいことに、今、世界を見れば、戦争や紛争が絶えまなく起き、なかなか出口の見えない現状を私たちは日々目の当たりにしています。また、日本や世界の必ずどこかで災害が起き、特に近年は、想定を超える大きな被害を生み出す災害も立て続けに起きています。
ひたむきにがんばれば報われる社会に生きているということは、本当に幸せなことだと思います。であれば、ひたむきにがんばることを放棄するということは、自分からその幸せを捨てにいっているということに他なりません。そして、これほどもったいないことはありません。
今、自分の置かれている状況をちょっと俯瞰して、遠くから、あるいは、もっと広い視野で眺めてみることで、自分は今何をすべきなのか、何をどう考えて動けばよいのかが見えてきます。
大型連休を終え、ある意味、また今日からリセットです。これから先、またいろいろなことがあるでしょう。しっかりと自分自身を見つめながら、落ち着いて日々を過ごしたいものです。そして、ひたむきにがんばれることのありがたみを感じながら、実際に日々その姿勢でものごとを実践・実行していく。ひたむきに何かをやってみることに無駄なことなどありません。また、そう信じること自体に「力」が生まれてくる。私はそう思っています。
以上