はぎの通信 No.118(何かに夢中になってやること)
はぎの通信 No.118 (R7. 4.28)
中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)
何かに夢中になってやること(To be passionate about something)
先週の水曜日23日は毎年恒例の全校集会でした。毎年この時期に、本校の創立記念日(5月1日)を前にして、校長が本校の歴史と伝統を語ります。改めて、中越高校の生徒あるいは教職員・関係者として、それぞれのアイデンティティーを確認する機会です。
その中で、いつも私が大事にしている、そして、これは本校ならではの素晴らしい教育理念だと感じていることがあります。それは、まさに本校の校風のひとつである「文武一如(ぶんぶいちにょ)」です。
以前、この「はぎの通信」のNo. 93(R6. 10.15)でも詳しく述べました。
今、野球の大谷翔平選手のことがテレビのニュースを始め、マスコミの話題にならない日はないと言っても過言ではないでしょう。大谷選手と言えば「二刀流」。バッターとしても、ピッチャーとしても超一流の選手です。
皆さんにとっての「二刀流」、つまり、「文武両道」ができれば、それは素晴らしいことです。ぜひ目指してやってほしいと思います。しかし、必ずそうでなければならないのか。そんなことはありませんね。「一刀流」だけでも、それはそれで非常に奥深いもので、そのひとつを極めることだけでも並大抵のことではないでしょう。
その「ひとつ」に賭ける。そこに全力、全精力を傾注する。勉強でも、部活でも、どちらかひとつでも、本気になって、それに夢中で取り組む。
本校の「文武一如」は、「それでいいのだよ」ということを教えてくれます。ただし、どちらかができないことを、もう片方のせいにしないこと。勉強ができないことを部活のせいにしない。部活ができないことを勉強のせいにしない。
大事なのは、「好きになって」「夢中になって」やることです。自分に言い訳したり、いやいやながら取り組んではいけません(まぁ、最初はそのようなこともあるかもしれませんが...)。
勉強にせよ、部活にせよ、本気になって夢中で取り組んでもらいたい。その上で、失敗したり、人から何か言われたりしても、気にしない。それぞれで「まっとうに」取り組んでいれば、必ず結果はついてきます。そして、プラスになることは必ずあるのです。
以上