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2023.05.16 校長ブログ

はぎの通信 No.24(自分を変える時)

 

はぎの通信 No.24 (R5. 5.16)

 

中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)

 

「自分を変える時」(Time to Improve Yourself

 

 誰にだって、生きていく中で、自分の人生の方向を大きく変える転機があります。皆さんの親やまわりの親しい大人に尋ねてみるとよいでしょう。ただ流れにのって、なんとなく今まで生きてきたという人はまずいないと思います。

 

 転機は、普通に考えれば、入学や就職、結婚などといった大きな出来事のことを指しますが、それと同時に、小さな契機(きっかけ・チャンス)でもあることも意外と多いのです。たとえば、日本を代表するノンフィクション・ライターとして有名な落合信彦氏にアメリカへ向かう決意をさせたのは、彼の兄が、母子家庭という理由だけで理不尽にも就職試験に不合格となるような日本社会への強い憤りでした。あるいは、また、世界に冠たる大指揮者である小沢征爾氏の人生を180度変えたのは、ある夜聞いたピアノコンチェルト「皇帝」のライブ演奏でした。

 

 失敗に打ちのめされて、「オレは(私は)なんでこんなにダメなんだ」と地団駄を踏んで悔しがり、一念発起した結果、自分を改造する人もいます。人から大きな仕事を任されて、粘り強く責任を遂行しながら自己変革を果たす人もいます。また、人から言われた一言に全身を貫かれるようなショックを受けて、人生を根本的に変えた人も少なくありません。人生を振り返る書物などで、「あの失敗が現在の私を作った」とか「あの一言が私を変えた」というようなタイトルを見いだすことが多々あるのは、人生にとって転機がいかに重要な意味を持つかを教えてくれます。私が今までに出会った高校生の中にも、在学中の小さな契機を大きな転機にした人が数えきれないくらい大勢います。

 

 転機となる契機はどこにでもあります。しかし、それはただ受け身的に待っていたのでは、決して自分を変える転機になることはありません。契機を転機に変えることができるには、次の3つの条件があるように思います。まず第一に、「自分はこのままではいけないのだ。なんとかしなくては。」という、自分に対する懐疑や焦りを常に抱いていること。すなわち、現在の自分に絶えず不満を感じていることです。二番目は、失敗から何かを学んだり、それを糧にできる想像力、あるいは、人の言うことを素直に自分のものとできる許容量の大きさでありましょう。そして、三つ目は、契機をとらえたら、ここぞと力を注ぎ、いったん始めたことは、何かが見えてくるまで石にかじりついてもやり通す意志の力です。

 皆さんが普段考えていること、やろうと思っていること、やらなければならないと思っていること、きっといろいろあると思います。しかし、要は「やるのか」、「やらないのか」。それだけです。そして、その結果、出てくるものについて、あなたは責任を取らなければならないのです。            

以上