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2023.05.02 校長ブログ

はぎの通信 No.22(今日は遠足)

 

はぎの通信 No.22 (R5. 5.2)

 

中越高等学校長 萩野 俊哉(はぎの・しゅんや)

 

「今日は遠足」(Scent of Pastoral

 

 本日(5月2日)は本校毎年恒例の全校遠足です。朝、学校の校門で生徒たちを見送った後、これを書いています。みんな、本当にいい笑顔で挨拶を返してくれました。「おはよう!」「いってらっしゃい!」「気をつけて!」「楽しんできてね!」...「おはようございます!」「行ってきます!」...

 

 思えば、今、本校のように春の遠足を実施している学校は果たしていくつあるのでしょうか。平成の時代のおそらく中頃くらいまでは、多くの学校で行われていたような気がします。ところが、「授業時数の確保」という名目の上に、それら多くの学校で遠足は中止され、授業日に変えられていきました。

 

 考え方はさまざまあるでしょうが、私は、春の天気の良い1日に、学年ごとにみんな一緒に遠足に出かけて、目的地で仲間とお弁当を広げて食べながら親睦を深めることは、意義のあることだと思っています。特に、本校は新潟県の雪深い長岡に位置し、長く厳しい冬を経て、ようやく穏やかで暖かな春の迎えます。そんな待ちわびた春の、新学年になって、あるいは、本校に入学して、まだ間もない時に新しい仲間と共に過ごす1日は、きっと思い出深いものになるでしょうし、また明日から頑張る元気を与えてくれるものになるだろうと思います。

 

 遠足の行き帰りの道中、仲間の生徒や先生方といっしょに歩きながら、何でもないような話に花を咲かせながら、それでも何だか夢中でお互いに話をしたり、聞き合ったり、時にふざけ合ったり ... そして、気が付くともう目的地に到着している。あるいは、なかなか到着しない時は、お互いに声を掛け合って、励まし合って歩いていく。こんな「牧歌的な」時代が、多くの学校で、平成の時代までは確かにあったのです。

 

 新型コロナウイルスを巡る対応が、大きく変わります。しかし、なお、このコロナ禍の空気感が醸し出す時代の閉塞感や不寛容さが、色濃く残っているような気がします。そんな時代だからこそ、「広がり」や「寛容性」というものを大事にしたい。そう思います。

 

以上